世界13カ国を夫婦で貧乏旅行した時の世界一周旅行記。帰国後は登山と自転車のことなどを中心に。

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ミュンヘンで鳥と出会う

美しきトルコの夕日の画像
トルコ最後の夕日・・・さようなら、トルコ

今夜がトルコの最終日。新市街のベイオウルという区域を散歩するが、景観を損ねぬよう色合いを統一した店の看板や、石畳の道の真ん中を走るレトロな路面電車にどこかディズニーランド的「作っちゃいました」感を覚え、あまり好きになれず。

しかしこの大通りを1本中に入ると景色は俄然トルコらしさを取り戻し、頭に小さなボンボリの付いた帽子を被った爺さんが、チャイを飲んでぼうっとしていたり、ゲームカフェの奥の方で男達が数人固まってバックギャモンに熱中していたりといった風景が広がっていてほっとする。

トルコには約2週間いたけれど、自分にとってはイマイチ掴みどころのない街であった。適度に刺激はあるのだけれど、近づこうとすると離れるようなというか。商売人たちは気さくな性格なのだけれど、何故か心の底からドーンと仲良くなれない。これは恐らく一部のトルコ人の顔がイタリア人的な調子の良い顔(ルパン3世顔?)をしていることが少なからず影響しているように思われる。もちろんトルコは様々な人種の入り混じったところなので、ルパン3世顔ばかりではないのだが、トルコ人というと何故かこの顔の印象が強い。

 
夕方、イスタンブールから飛行機に乗って3時間後、ミュンヘン空港に到着。手荷物預かり所に行くと、20歳前後の純朴そうな日本人女性が困った顔をしてこちらに近寄ってきたかと思うや、何かを早口で喋っている。すぐには何語か良く分からなかったので耳をすましてみたら、彼女の話している言葉が中国語であることに気づいた。「僕らは日本人だよ」と言うと、彼女の悲しそうな顔は更に涙顔に変わった。

僕達は英語でどうしたの?と尋ねたのだが、彼女は驚くべきことに英語力が我々(推定小3)よりも劣るらしく、自分がどうしたいのかを話すことができない様子。仕方がないので身振り手振りで意思疎通を図ってみたところ、彼女は手荷物預かり所で自分の荷物が出てこなくて困っているということが分かってきた。そこで僕が紙を取り出して、「称何時到着?(キミハナンジニツイタノ?)」と適当な漢字を並べてみたところ、何と意味が通じたようで、彼女は「ファイブ、ファイブ」と連呼している。どうやら彼女はここで50分ほど待ちぼうけをくらっているらしい。

そこで僕らは「我行案内称一緒(イッショニウケツケニイコウ)」なんてまた適当に紙に書き、彼女と共に手荷物受付所まで行って受付係に尋ねてみたところ、彼女はブルーメンからミュンヘンで飛行機を乗り換えて北京まで行くので、荷物は最終等着地の北京で受け取ればよい、という返答が返ってきた。聞いてみると何てことのないことだが、彼女にとっては外国の地で1人、出てくるはずの荷物が出てこずに物凄く焦ったことだろう。それにしても、英語の話せない僕らが外国人の手助けをするとは思ってみなかったなぁ。

トリのバッヂの画像
トネリコの鳥を捕獲。なぜここに?

彼女と別れて飛行場から出口に向かう最中、鳥の形をしたバッチを拾う。何とこれが僕達にとっては非常に見覚えのあるもので、実はこれ、僕らが毎日のように通っていた料理店「トネリコ」のシミちゃんがいつも胸につけているバッチと同じものなのであった。「うわーっ!何で何で!?」と連呼する2人。鳥の腹の部分には「MADE IN JAPAN」の文字。これはもしかして、シミちゃんが先回りしてここへ来て、僕らに何かの指令を送ったのでは?と少年探偵団気分。もしかしてどこかその辺りの柱の影から僕らを覗いているのでは?サンちゃんはどこにいる? とキョロキョロしてみるが、ドイツ人しかいない。指令の内容は、「ミュンヘンでビールを腹いっぱい飲んでこい」とかかな?と都合の良いことを考えてみる。

それから空港から30分ほど電車に乗って、ホテルのあるセントラルステーションに着く。初めての場所で分かりやすい標識もなく、自分らの行きたい場所にどうやって行けば良いかが分からない。ドイツ人は何となく気難しい顔をしているイメージなので、その辺りを歩いている人に気軽に話しかけることもできず、話しかけやすそうな人を探すことしばらく。目の前に親切そうな男性が椅子に座っている姿が見えたので、「あっ、メスダル、あの黒くて太った人が話しかけやすいんじゃない?」と言って、2人で近づく。「あの〜」と声をかけようとした瞬間気づいた。その人はルンペ「ピー」(放送禁止用語)であった。間一髪で話しかけなかったが、もし話しかけていたらどんなハプニングが起きたことやら・・・。

ミュンヘン中央駅の画像
ミュンヘンの中央駅。数日後、ここからプラハへ

15分後、ホテル到着。ドイツは物価がバカ高なので、ここへ来て初めて5人部屋のドミトリーに泊まる。ドアを開けるとTシャツにパンツ一丁の白人が2人。しかし、夜18時だというのに2人とも一端はこちらを見たものの、ベットに寝たまま起きようとしない。もしかして白人女性を期待していたのに、ちっちゃなアジアン2人がやってきたからガッカリしてフテ寝しているのかしら?なんてことも思ったりして。

彼らはその後、知り合い同士なのに会話を交わすことなく、まるでテレパシーで意思疎通しているかのようにふらふら〜と同時に起きたかと思うと、またふらふら〜っと服を着て外へ出て行ってしまった。よく分からない人たちである。一休みしてからホテルのフロントに出ると、冷蔵庫にはソフトドリンクと同じ数だけのビール瓶が並んでいた。流石はビール大国だ。一本飲んでみるが、瓶ビールなので日本で飲むものと別段味は変わらない。

19時からは夕食を食べに再び駅へ。幾つかあるレストランの中から「ようこそいらっしゃいました」という少しおかしな日本語を看板に掲げた店を発見。店の壁に貼られた寿司や味噌汁の写真を見た途端、値段も考えずにフラフラ〜と足が勝手に店の方へと向かっていってしまった。

ほぼ催眠状態で店内へ入ると、日本人らしき中年男性4人が談笑している。おっ、もし日本のサラリーマンだったらビールの1本でもおごってくれるかと思うが、声を聞くと「ニーシエチャオプンメイヨー」っとまたしても中国語。よく見れば渡辺謙のような店主は、寿司屋の割烹着ではなく、オレンジ色の少林寺の胴着のような服を着ているではないか。

まぁいい、飯さえ日本食であれば良いのだ、と思いメニューを開くと、味噌汁の値段は日本円にして500円・・・、寿司は5つで1,200円・・・、水は1本320円・・・ふおお〜っ、た、高い!! それでもこの時ばかりは金のことは忘れて寿司を思い切り頬張った。約2ヶ月ぶりの日本食は日本でなら文句を言っている程度のレベルの味だったのだけれど、この時はどういう訳か涙が出るほど美味かった。あぁ、それにしてもドイツは何て物価が高いんだろうか。明日は腹もあまり空かないように大人しくじっとしていよう。

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コメント

鳥バッジ 意味シン!!
ほんと、なにか物語が展開しそうな出来事だね。
これからは物価高騰地域の旅で大変そう。

ほへーとうとうヨーロッパ入りですね!?
物価高すぎー!でも海外に行くといくら出してもいいから
熱々の味噌汁は飲みたくなりますね。
それにしても鳥バッジ気になるなぁ。。。

れすだる

dotmania さん >
物価高すぎて食べたいものも食べれないっすー。
ミュンヘンの印象でドイツが嫌いになりそう・・・。

matsumotorさん >
そうそう、日本食がやけに旨いんですよねー。
鳥バッヂ、このシリーズは8種類くらいあるはずな
のですが、どんぴしゃでトネリコのバッヂと一致
した点も凄い偶然でした。

あ、そうだ。今日はプラハでシュヴァンクマイエルの
ギャラリーに行きましたよ。またここでレポート
します。

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