世界13カ国を夫婦で貧乏旅行した時の世界一周旅行記。帰国後は登山と自転車のことなどを中心に。

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浮浪者になった旅人

さて、旅行記も無事書き終えたところで、今後しばらくは、今回の世界一周旅行についてふと思い出したことや、旅に関する書籍、映像についてのレビューなどをつらつらと書いていこうかと思う。

今夜、風呂に入っている時に、ふとバルセロナで見た白人浮浪者の映像が瞼の裏にバーッと浮かんできた。

彼は多くの人々が行き交う大通りにゴザを敷き、その上に膝を抱えた状態で、うつろな目をして座っていた。一瞥しただけだが、年齢は20歳かそこらだったと思う。

目の前には帽子を裏返しにしたものが置かれており、そこに幾らかの小銭が入っている。脇にはバックパックがあって、そこにはこんなメッセージを書いた紙が貼ってあった。
 
 
「僕はオランダ人です。泥棒に金もパスポートも盗まれてしまい一文無しです。もし僕を気の毒に思うならら、お金を恵んでください」

そう、彼は元バックパッカーの浮浪者だったのだ。それを見た僕は一瞬、金をあげようかと思ったけれど、思いとどまった。もし本当に盗難にあっただけなら、何故友人や家族に相談できなかったのだろう?ということが頭をよぎったからだ。

良い方に考えれば、親から勘当された状態で旅に出て、性格的に友人のできない人だったのかもしれないけれど、なかなかそういう人はいないだろう。しかも、アジアなら兎も角、スペインでそうなってしまう理由が分からない。その原因の多くは、本人の性格的なものに起因しているのではないだろうか。

僕の大好きな旅行漫画、堀田あきお&かよさんの「
ネパールに行ってみた」にも、ネパールで文無しになって浮浪者をしている人物が登場するけれど、実際、旅に出たまま帰ってこない人の中には、浮浪者に転落してしまい、二度と祖国に帰れなくなった人もいるらしい。

長旅に出る人たちの性格は多種多様だと思うけれど、どこか社会に溶け込みにくい性格の持ち主や、刹那的・破滅的な人生に向かってしまう性格の持ち主の割合は、他の趣味の人たちよりは多いのではないかと思う。

その性格や、性格から生まれるその人の未来は、本人以外に治しようがないから、どうこう言うつもりはない。けれど、少なくとも新たな世界を夢見て外国へ来た人が浮浪者に転落してしまうことや、外国には生活すらままならない人もたくさんいるのに、相対的に見て裕福な旅人がそうなってしまうことを、悲しいと思うのだ。

あ!なんか暗い結論になっちゃった!!

でもまぁ、旅の方法は人それぞれで自由とは言っても、浮浪者に転落する程に無計画であってはいけないと思うのです。悲しいのは本人だけではないのだし。

金銭的には、国際キャッシュカードに親族からお金を振り込んでもらうなり、トラベラーズキャッシュを持つなり危険分散することは可能だし、旅の日数から残金を割り出すことなんて難しいことじゃないのだから。やっぱり自由を満喫する為にも、計画と防災は必要なのである。

さて次回は、半年ほど時間を開けて、インドで買ったシタールについてです。

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コメント

10年くらい前に流行った「ASIAN JAPANESE」って本を思い出した。
まだ自分も周りの友達も模索してた頃。
やたらとインド、ネパールに行く人が増えて。短期も長期も。

本の内容は忘れちゃったけど、なんか投げやりな感じだったかな・・・・。
何やったっていいんだよっぽいメッセージが含まれてたような。
いろんな旅の形があっていいのだけど、
旅の終わりの事を何故考えて行動しないのかと思ってた。
長い旅に出たことがない私ですが・・。

おすだるからの返信

コメントありがとうございます。

旅は自由で、終わりを考えないこともまた本人の自由ですが、
最悪の事態を予め考えて、少なくともそうならないようにする
ことは必要だと考えております。

「ASIAN JAPANESE」は8年ほど前に読んだ時は、かつての
旅人が日本に戻った後の様子を読んで、それぞれの人生を
追体験し、感動したことを覚えています。今読むと、また別の
印象があるかもしれません。

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