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ガツンとくること

北岳のお花畑をころがるオスダル
朝、通勤ラッシュの電車の中。
車内のよどんだ空気を吸い込んで、心の中で仕事のことをクドクドと考え続けているオスダル。「あの書類を何時までに作って、何分に上司に報告し、しかるのち、何秒間でトイレを済ませて・・・」
朝っぱらから仕事のことを考えすぎておかしくなっている。もはや彼の目には、車窓を流れる景色すら見えていない。電車を下りて、彼が最初に意識的に見る景色は、おそらくパソコンの画面であろう。
しかし今日は意外にも何かに気づいたようで、突然、ハッと一瞬何かに驚いたような表情を浮かべた。オスダルは新宿駅でホームに足をおろすと同時に顔を前に向け、意識的に「ニカッ」と笑ってみる。周りを見渡せば無表情のオンパレード、まるでパチンコ玉のようだ。ホームにぎゅうぎゅうに詰められたパチンコ玉は、階段の奥まで無限大に続き、彼も「ニカッ」の表情を浮かべたまま、階段の奥へと吸い込まれていく。
そして彼は心の中でこう叫んだ。「なにかガツンとくることがしたい!!」
こんなことってありませんか。僕はあります。
とはいえ、旅行で使い果たした軍資金はいまだ貯まらず。一体何をすれば心のモヤモヤが晴れるだろうと考えていたのだが、最近1つの解決手段を見つけられたような気がしている。それは何か?「登山」である。
実は僕らの行きつけのお店「トネリコ」の仲間達のうち何人かは登山の経験があって、つい先日も一緒に北岳という山を登ってきたばかり。北岳は富士山の次、日本で2番目に高い山である。
けれど、登山経験がなく、あまり運動をしないオスダルにとって、山を登るという行為は肉体的にとてもシンドイ。その一方で、自分の中に蓄積していた毒が抜けていき、その代わりに溌剌とした何かで心と身体が満たされるような喜びを感じるのである。

北岳にて。メスダルも大喜び。
つっても、実際にはまだ3回ほど山の先輩方(=酒飲み仲間)に連れて行ってもらっただけで、自分では何もできないヒヨッコなのである。いや、卵すら生まれていないといっても良いだろう。ニワトリの子宮の中で漸く卵子に頭を突っ込んで一安心し、足を組んで珈琲を飲んでいる精子みたいなもんである。
ということで、オスダルは今、登山関連の本を読み漁り、どんどこ山の知識を吸収している。とりあえずは今月末、飲み仲間のンモンモ夫妻と共に、都内にある三頭山という山を登ろうと計画中。ここは東京近辺の山の中でも初心者が最初に登る山の1つで、こういうビギナー向けの山に何度か登り、地図を読んだり、自炊をしたりといったことを繰り返すことで、少しづつ基本から学んでいければと考えている次第。
今年は4〜5山は登れそうなので、来年は6山まで増やして、再来年あたりまでに貯金を貯めて、ネパールをトレッキングなどできたらいいなぁと。計画的に動けば、決して難しい目標ではないだろう。
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