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ネパール 自転車考

世界旅行中は自転車に全く関心がなかったから、ネパールのリキシャを見てもボンヤリとしたイメージでしか捉えていなかったけれど、ある程度自転車の知識が増えてきた今になって改めて観察してみると、色々と面白いことに気づき始めた。
まず、最初の写真であるが、すぐに気づくのはこれはピストバイク(競輪用の自転車で、変速機がなく、ペダルとギアが一体になったもの)であることだ。即ち、このリキシャは坂道ではペダルを空転させることができないため、足を回し続けるしかない。にもかかわらず、ペダルは木製の何の引っ掛かりもないペラペラのものを使っているのだから危なっかしい。しかも彼らの大半はサンダルでリキシャをこいでいるのだ。インドやネパールではしょっちゅう乗り物の衝突事故が起こるが、対策を練ろうという発想は彼らにあるのだろうか?
次に気づくのはフレームである。ホリゾンタルの美しいクロモリ(?)フレームを採用しているが、複数の人間を乗せて走る重さにも耐えうるよう、2本のフレームを組み合わせた頑強な仕様となっている。ちなみに左の自転車のフレームには「NEELAM」と記載されているが、ニーラムとはインド女性の名前であるらしい。メーカー名か、はたまた運転手のヨメさんの名前かは定かではない。さて、そろそろ次の写真に移ろう。

次のリキシャは大変よく手入れが行き届いており、ハンドルはピッカピカである。グリップはないようだが、一日中運転し続けて手が痛くならないのだろうか。このハンドルはブレーキの部分が面白く、細いハリガネのようなものがハンドルに溶接された状態で付いている。今の日本の自転車にはこんなものはないと思われるが、何となく昔の自転車にはこんなものもあったような・・・。
それよりも気づいてほしいのはフレーム部分だ。何と!このフレームにも「NEELAM」と書いているではないか!!複数の自転車に採用されているということは、ヨメさんの名前ではなく、どうやらネパールのメジャーな自転車メーカーであるらしい。

最後の1枚は、かなりデコレーティブな自転車である。まるで毒蛇のような、なんとも気持ちの悪い色彩感覚だ。インドやネパールでは乗り物にド派手なペインティングやステッカーを施すことが多いが、自転車もやはりその対象になるようである。まず、自転車の最前方にはオレンジ色の槍のようなものが装着されているが、これはヒンドゥー教の神様が持っている武器であると思われる。
そしてハンドル部分だが、どっちがハンドルでどっちがブレーキか分からない不気味な形状をしている。ブレーキをよく見ると後輪しか付いていないので、もしかすると両方ハンドルなのかもしれない。黄緑にピンクというカラーリングはお世辞にもセンスが良いとは言えない。
この自転車で一番注目すべきはサドルである。なんだこの巨大なゼムクリップのようなものは?その上についたベコベコのサドルにも何だかいい加減なというか、ムチャクチャな印象を受ける。ハンドル部分についているベルも異常にデカイ。一体どんな音がするのだろう?
・・・という感じで、観察し出すと、日本の自転車と比較しておかしな部分が次から次へと見つかるから面白い。多分、アルバムを探せばまだまだたくさん自転車の映った写真が見つかると思うので、暇を見てまた第2弾を書こうと思う。
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