世界13カ国を夫婦で貧乏旅行した時の世界一周旅行記。帰国後は登山と自転車のことなどを中心に。

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ムエタイでブーン

ムエタイで闘志を燃やす戦士達の画像


3日前からメスダルの咳が止まらない。チェンマイでのトレッキングで体力を落としたところでバンコクの排気ガスを大量に吸ったことが原因かもしれない。一方でオスダルは今朝顔を洗った際に、今までにないくらい大量の目やにが出た。まぁ2週間旅を続けたらそろそろ体調も落ち気味になる頃かなとは思っていたので、ガタが来ない程度に休みながら転がろう。

今朝の朝食はタイのどこのゲストハウスでも食べることのできるアメリカン・モーニング。献立は、目玉焼き2つにトースト、ウインナーとオレンジ・ジュース、またはコーヒー。今日のウインナーは両端がタコ足型に広げられており、仏像が時々手にしている六鈷杵(ろっこしょ)というやつに似ている。六鈷杵ウインナー。

さて、昨日はムエタイを観戦してきた。1階リングサイド席は外国人観光客が座って見るための席。2階席3階席は地元客が集まる立見席。だるま夫婦は18時から22時のメインイベントまで全5戦をリングサイド席で観戦。クーラーの効かない熱気溢れる会場内に、まだあどけなさの残る15歳くらいの少年から24~25歳くらいの選手までが出場。選手はリングに上がると、最初にポールに対して祈りの姿勢で頭をこすり付けたり、ロープを片手に触れてリング内をぐるぐると回る仕草をし、次に1~2分ほどかけて奇妙なダンスを踊る。

例えばコサックダンスの姿勢で両腕を内側にクルクル回したり、「命」のポーズを取ったり(多分鳥か何かのポーズ)といったように。その後、頭にはめていた尻尾つきの輪っかと、首に巻いていたマリーゴールド(多分)の花が選手から外され(これは戦いの神を開放するという意味がある)、赤青両者のポールに掛けられると、ゴングが鳴って試合が始まる。

ラーメン屋台のチャルメラとインド音楽を足して2で割ったような独特の生演奏が場内を流れる中、まずは両選手が技量や間合いの探りあいを行う。全5ラウンドのうちラウンドくらいまではこの様子見が続き、一見スローペースに見えるが、選手や玄人の目には幾つもの目に見えない技の応酬が繰り広げられている(多分)。

4ラウンドくらいから徐々に本気を出し始め、ハイキックが相手の側頭部に命中し、細かな汗の飛沫が吹き飛ぶ、といった手に汗握る場面も。最終ラウンドになると選手の疲れもピークに達して派手なぶつかり合いはぐっと減り、両者互いに組み合った状態で片足をガバっと外に向かって開き、内側に返す際に相手のわき腹に膝うちをかますといった独特の戦闘方法が続く(ボクシングのクリンチみたいなもの)。

さきほども書いたが、会場が熱気に包まれるのは4ラウンドからで、賭けをしている観客達は罵声を飛ばし、大声で指をグワシだとかピースだとか色んな形を使って魚屋のセリのように掛け金情報を交換し合う。膝蹴りが一発相手に入るごとに観客席全体から「ブーンッ!!」(口をすぼめて喉を絞って発音する感じ)という怒号のようなものが発せられるのだが、その迫力は相当なもので、会場が「ブーンッ!」の音波でブルブルと震えそうな程である。

僕もその場で「ブーンッ」と言ってみたかったのだが、会場ではその勇気がなく果たせなかった。ホテルの風呂で一人「ブーン」と言ってはみたが、目に映ったのは排水溝に一匹蚊が死んでいる様子くらいのもので、試合の余韻に浸るどころか、かえって寂しさを増長しただけであった。

因みに1試合あたり勝者に支払われるギャラは、新人の選手は5000ドン(1万5千円くらい)、有名な選手で4万ドン(12万円)くらいとのこと。試合前に夜遊び、セックスを禁じられるという辺りは他の格闘技も同じだろうか。リングサイドのポール下には互いの選手の家族やトレーナー達が固まって選手を応援するのだが、こちらの家族は大家族なのか奥さんはもちろん、爺ちゃんから孫まで総出で応援している。

試合に負けた側の家族は、全員がシュシュンとなってガクッと肩を下ろし、縦一列に並んで場外へと歩いていく。爺ちゃんと孫が同じ姿勢で「あ~あ、寿司(ないけど)はおあずけかぁ」みたいな表情で帰っていく様子はちょっとだけ泣ける。

こんな感じで大いにムエタイを楽しんだが、懐具合は非常に寂しくなった。何せリングサイドは2,000ドン(6千円)もするのだから。2人が3日ゲストハウスに泊まれるだけの金を使ってしまったが、まぁずっと前から一度見てみたいと思っていたし、これはこれで良しとしよう。

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コメント

いいなあ、ムエタイ!
しかしリングサイドってそんなに高いのね…。
ブーンッ!ブーンッ!

メスダルは大丈夫なのか?
メスダルのかわりに明日からイソジンでうがいします。
お大事に!

ブーンッ!!

ムエタイ見たのね~!
しかしリングサイドって高いね(^^;
観光客相手だからか?
でも、その観戦料が選手のギャラになるのかもね。
ムエタイの選手はその一家の大黒柱らしいから
試合に負けると収入が減ってしまうんじゃなかな(’’?

メスダルさんは大丈夫?
オスダルさんも体調崩さないよう気をつけてね☆

ムエタイ超おもしろそう!
本場で見られて羨ましいなー!

ってか大家族を背負うファイターってなかなか厳しいね。。。

とにかくブーンッ!体にはブーンッ!気をブーンッ!つけてー!

オスダルからの返信

タコさん >
高いのなんのって、現地の物価から考えてちょっと高すぎ
なくらいです。オスズは今日、カトマンドゥの道を歩いている
最中にリンガのような形をした謎の穴ぼこに片足がズボっと
はまり、足を擦りむいてしまいました。ブーンの様子はまた
Youtubeにアップします。ご期待あれ。

ふーみん >
そうそう、多分一家の収入源だと思うんだよね。スポーツは
どちらかが必ず負けるから、シビアなもんだなぁと思う。
メスダル、大丈夫とのことです。あと、Mixi宛てにふーみん
の住所を送ってくださいな。

オタフク丸さん >
ムエタイ凄い面白いです。物凄い蹴りがみぞおちにがんがん
入って腹が真っ赤になっても全然倒れないです。これを見て
K1ってショーなんだなぁって改めて思いました。
上にも書いたけどブーンの様子はまたYoutubeにアップ
します。

リングサイド

僕もムエタイ見に行ったよ。でも写真を見る限り違う会場のよう。
しかも人数もすごい多いね。
僕のときは、地元の人たちがたまっている上の方の席で観戦。
たまたまタイ語がわかる日本人が近くにいて、現地の人から
賭けのルールを教えてもらったなぁ。(もう忘れたけど)

引き続き楽しい旅を! メスダルも体気を付けてや。

http://www.graphlabo.com/blog/mich/archives/2005/01/_12.html

オスダルからの返信

michibanban さん >
きっと2つある内のもう1つの会場の方だね。
地元の人のたまっている席も熱気が伝わって楽しそう。
賭けのルール、知りたいなぁ。
あと、メスダルが「ありがとう、気をつけます」とのこと。

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