世界13カ国を夫婦で貧乏旅行した時の世界一周旅行記。帰国後は登山と自転車のことなどを中心に。

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カトマンドゥ発、地獄のバス移動

ネパールのバスが渋滞になったら集まってきた物売達の写真
バスが渋滞になった途端、その周りで商売が発生

朝7時発のバスでカトゥマンドゥを後にし、ヒマラヤトレッキングで有名な次の滞在地ポカラへ。それにしてもこのバスの乗り心地がすこぶる悪く、ちょっとした段差でもよく揺れる。

バスのチケットを予約してくれたガネーシャは「ツーリストしか乗らないバスを予約するから乗り心地は最高ね。足は伸ばせるし、荷物も椅子の横に置けるから安心よ」と言っていたのに全然嘘、どう見てもネパール人がたくさん乗っているし、膝が前の座席に当たるくらい狭い。こりゃローカルバスじゃねえか!まんまと騙されたけれど出発直前となっては文句の言いようもない。これからは誰かに任せずに自分でチケットを取ることにしよう。

バスは町を抜けてすぐに山道へと入り、ガタガタと車体を揺らしながら巨大なソフトクリームのような坂道をグルグルと登って行く。山道には殆どガードレールも落石防止の網もなく、よくぞこんな状態で車が走って事故にも合わないものだと思っていると、目の前のネパール人達がいっせいに車窓に群がって外を見始めた。

一体何が起きたんだ? 僕もその中に加わって見てみると、崖下に流れている川沿いに、屋根が斜めに潰れて平行四辺形になった中型バスが倒れていて、そのすぐ傍にはミイラのように布に包まれた遺体らしきものが数体。これってまだ事故ってから間もないのでは・・・、あな恐ろしやネパールのバスの旅。
 
 
バスでの移動も日中に入った頃、今度は大渋滞に巻き込まれる。こんな時は黙って車中に留まっていれば良いものを、乗客が退屈して次から次へと外へ出てきて、いつの間にかトウモロコシやらバナナやらを売る商売までそこかしこで始まっているから、渋滞は収まるどころか余計に増えていく始末。停車中のクーラーのないバスの温度はグングンと上がってサウナのよう。

体力がどんどん落ちていく上に酷い頭痛まで始まった。ぐったりしていると、今度はバスの中に弦楽器を持った子供が2人乗り込んできて、ギャリギャリと弦を引きながら勝手に大声で歌い出した。日本人と見るや、サービスなのか金が欲しいのか、僕のすぐ横で大熱唱。弦がギャリっとひと引きされる度に頭を金槌で殴られたような痛みがドカンと走る。外では1台のバスの前に大勢のネパール人が蟻のように何やら盛んに手を上げるやら叫ぶやらの大騒ぎ。頼むっ!この状況を誰か何とかしてくれ~!!

・・・という僕の叫びもむなしく、結局2時間ほどバスは動かないまま。漸く外を流れる景色にポカラの文字が見え始めた頃には、僕の頭痛はバファリンも効かない程ひどい状態で、一刻も早くベットに倒れこみたい最悪の気分。それでもついにバス停留場に到着し、車から降りた瞬間、十数人のネパール人が僕らの周りを物凄い勢いでブワッと取り囲んだ。

「シャッチョーサンホテルドコトマル!」「○△ゲストハウス安いヨ!」「○×△%$$@!」と、ホテルやらタクシーやらの勧誘を始めるネパール人たち。その時の僕の視界はまるで魚眼レンズで見た世界のようで、その円形の視野に湾曲したネパール人の顔が一杯に群がり何やら叫んでいる。一瞬何も音が聞こえなくなって景色がスローモーションのように流れたような錯覚を覚えたが、カチッとスイッチが入ったかのようにまた僕の意識は元の大混乱の中に包まれた。僕の脳味噌の上に2人のネパール人がツインドラムをセットして、4本の足で32ビートのバスドラムをズドドドドドッツとキックされたような頭痛が走る。

もはや僕の我慢も限界に達し、思わず「ううううるさいんじゃぁっ!!」と叫ぶと、ネパール人の輪は一瞬外に広がり、「いまこのニポンジン、相談するとこ」「みんなちょっと待て、これじゃきめられないね」と誰かが日本語で周囲に伝えると、今度は沈黙したまま黒い顔にギョロっとした目で一斉にこっちを凝っと見ている。少し離れたところでは別のネパール人が「そうそうそうそう、こうやって群がっても困るよね。取り合えずタクシー乗るのがいいよ」と一人だけ別のことを言って自分が客を取ろうという作戦に出ているが、こういう手合いが一番タチが悪い。

予想外の展開にここから逃げる体力も気力もなく、朦朧とした意識の中、言われるがままに1台のタクシーに乗って「歩き方」に乗っているゲストハウスへ。しかし、タクシー到着後に気分が少し落ち着いたら欲が出てきて、前から泊まってみたいと思っていたホライズンゲストハウスまで頑張って歩いて行こうということに。

ポカラの美しいペワ湖の画像
美しきポカラのペワ湖。しかし着いた当日はそれどころではなかった

通りで会った人に「ホライズンゲストハウスはどこですか?」と尋ねながら歩いていると、田んぼの向こうで建物のベランダから「ホライズンならここだよ~!!」と手を振っているネパール人の少年2人。田んぼからそこまでの間には石を積んで作った塀があったが、それを泥だらけになりながら乗り越え、漸くホライズンゲストハウスへ到着。部屋を見せてもらおうとドアを開けて中に入ると、ドリンクメニューに書いていたのは「エンジェルゲストハウスへようこそ!」

畜生また騙された!!何がエンジェルだ!お前らみんな悪魔みたいじゃねぇかっ!! 涙ながらに、風呂でも入ってさっさと寝ようとバスタブの上の蛇口を捻ったら、ジャーッと水が出た。結局そこは1日で出て、翌日はSacred Valley Innというバスタブ付きの綺麗なゲストハウスへと移動。は~、疲れた~!!

※ここには登場しませんが、実際にはポカラには嘘をつかない普通の人ばかり(多分ね)なのであしからず。

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コメント

ごめん。。。。笑っちゃった。。。。。
エキサイティングだね。いろんな意味で。

ウッヘーなんてネタにまみれた旅なんだ~。
バス事故はシャレにならないですね。本当に恐ろしい。。。

バスから降りて勧誘のシーンでは小池桂一の「ウルトラヘブン」な画像が見えまました(笑)

こんな目あいたくないな~
 

れすだる

dotmania さん >
うん、ポカラにつくまではこの日記の通り結構大変だったよ。
今はポカラでちょっと落ち着いているところ。今日は雨なので
何もすることがなくボーっとすごしています。

ねこじるさん >
いやー、リアルにウルトラへブンでしたよ。後で考えると
面白い思い出なんだけど、その時は最悪です。

おすだるさんが「うるさいんじゃー」とどなっている姿も想像できません・・・。

うーん。私にとってはかなり拷問ぽい環境に思えます。(いや、だれにとってもかな)

最後のゲストハウスのオチ(いやリアルだけど)素敵!

オスダルさんの表現っておもしろいっ!
4本の足で32ビートのバスドラムって、、、、、想像するとこわっ。
町田町蔵バリに「うるさいんじゃぁ」っていってたのかなぁ~笑。

れすだる

とこりんちょ さん >
いや~、叫びたくもなる状況、仰る通りの拷問でした。
結局雨天続きでソーラーパワーが充填されず、水は
ゲストハウスを変えても出続けて、今日3日ぶりに風呂に
入れました。

matsu-motorさん >
確かに町田的祭り感たっぷりな1日でした。
ネパール人は日本人よりもはるかに町田チックな情熱を
持った民族です。とにかくしつこい!

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