世界13カ国を夫婦で貧乏旅行した時の世界一周旅行記。帰国後は登山と自転車のことなどを中心に。

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怒るネパール牛、メスダル吹っ飛ぶ

メスダルを吹っ飛ばした牛の画像
こいつがメスダルを吹っ飛ばした牛だ!顔が恐い!

ネパールのポカラという町に来てから、はや5日が過ぎた。

のどかな朝。安らかな気持ちで田舎道を散歩していると、背中から「ウギャーッ!!」という悲鳴が聞こえた。振り向くと、体をボールのように丸めたメスダルが、アスファルトの上をバウンドし、その後壁に激突したところが見えた。いきなり何が起きたのだ!?

メスダルのすぐ横を見ると、そこには一匹の凶暴な顔をした牛がいて、両足を広げて上目遣いで、荒い鼻息を「フンッ」と吐き出していた。どうやらコイツが、相当な力でもって、メスダルをグインと持ち上げ、そのまま宙に向かってブンッと放り投げたみたいなのだ。メスダル曰く、ヒマラヤを眺めて「ふんふんふん〜♪」てな感じでルンルンで散歩していたところを、いきなりやられたらしい。

周囲には、この状況の行く末を見物しようと、何人ものネパール人達が集まってきて、興味シンシンってな目で僕たちを見つめている。メスダルは「ううっ、いだいよ〜いだいよぉ〜」と泣き叫んでいる。見るな・・・、これは見世物ではない、頼むからそんなにジッと見ないでくれ・・・。

優しい牛の場合
因みに優しい牛はこんな顔をしています(ベナレスにて)

恐らく原因は、今日が丁度「ホーリー」の開催日だったことだろう。ホーリーというのは、インドの最も大きなお祭りの1つで、ネパールでもそれは行われている。この日は子供も大人も色のついた色水(水風船や、水鉄砲に入っている)を持っていて、人・動物にかかわらずぶっかけ回って遊ぶのだが、その色水をかけられたり、殴られたりして怒った牛が、周囲にいて最も弱そうなメスダルに攻撃をしかけたものと思われる。大事が無かったからこそ笑い話で済むが、気をつけるべし。

それにしてもメスダルよ、メスダル。君はなぜネパールで、このような事件に巻き込まれるのか。カトゥマンドゥでは道路に開いた前方後円墳のような謎の穴に足を突っ込んで転倒し、ポカラでは牛に跳ねられ、ここから先どんな災難が待ち受けているのか、ぼかぁ心配でならないよ。

 

ポカラで出会った子供達の画像
ホーリーの水鉄砲を持った子供

普段は穏やかで静かな街のポカラだが、ホーリー祭の今日だけはその限りでないようであり、ハプニングは牛だけでは済まされなかった。

足を引きづったメスダルと、湖畔沿いの道を歩いていると、遠くから「ズドドドドド」 というエンジン音と、「んびびびび、んびびっび、んびびっび」という珍妙なクラクションが聞こえてきた。

ポカラ、ホーリー祭の暴走軍団の画像
ホーリーで興奮したネパールの若者

次の瞬間、顔全体を赤・青・黄色に染めたネパール人たちが、バイクに乗ってやってきたかと思うや、「うひょひょひょ〜い」と雄叫びを上げながら、道行く人々に向かって色水の入った水風船を次々に投げつけ始めるではないか!!その中の1投が僕に当たって、お気に入りのTシャツがホーリー色に染まる!!チクショー、てめーっ、観光客なんだから少しは容赦しろよ〜!!ってか、ネパール人って温厚なんじゃなかったっけ〜???

一端色水で汚れると、ネパール人達からは「汚れている人はもっと汚しても良い」と思われるらしく、子供たちが水鉄砲を持ってやってきて、服にピュンピュンかけるは、顔に赤い粉を塗りたくろうとするはで大変なのである。屋根の上から水風船を投げつけてくる奴までいるから気が抜けない。メスダルは、水鉄砲を持って追いかけてくる子供達から「いやんいやん」と変な声を出して逃げ回っている。

ポカラ、ホーリーの子供達の画像
ホーリーで盛り上がる子供達

さてと、今日は牛に突き飛ばされたとはいえ、これまで悪化する一方だったメスダルの咳も、僕の全身不調も、ポカラで大分回復することができた。きっとここの、北海道の春か夏の初まりのような気候と、西洋化されたレストランの料理が僕らを回復させてくれたのだろう。

それに加えて、薄靄に包まれた深緑色の湖と、道路を挟んで目の前に広がるヒマラヤの白峰の美しさにも、旅人の肉体と精神を治癒する不思議な何かが込められているような気がしてならない。

ただ、敢えて書くならば、ここはトレッキング目的で訪れた西洋・欧米人たちによって、彼らが過ごしやすいように姿を変えられてしまった町なのかもしれないということ。その国特有の文化を浴びたり、何か大きな発見を体験することのできる場所ではないように思われる。まぁ、それは日本も一緒だし、観光によって人に仕事が生まれて幸せになっているのであれば、僕が何かを言う資格などないのだけれど。

ポカラの子供達とヒ山脈の画像
ポカラの子供達。背中に見えているのはヒマラヤ山脈

旅の疲れも癒えたことだし、明日は重い腰を無理やり上げて、そろそろ次の町へと出発しよう。ネパールとインドとの国境スノウリを越えて、ガンジス河の流れる聖地ヴァラナシへ向けて。

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コメント

こどものテレた笑顔がいいねー!
それにしても、メスダル、災難だったな。
いよいよヴァラナシかーー。

今日ハガキ届きました!マルエツでゴマを選びながら、なんだかホクホク嬉しくなってニヤっとしてしまいました。

メスダルさん、大丈夫?貴重な体験をしましたねー。牛と格闘しながら体を鍛えて青梅マラソン出ましょう♪w

オスダルさん、写真、楽しんでいます。毎日PCの前ですが、写真を見ていると不思議なもので自分もちょっと遠くに行けます。かつて訪れた東南アジア諸国の空気や味を思い出します。

楽しんで、良い旅を!またね!

れすだる

dotmaniaさん >
ポカラの子どもは素直でかわいかったよ。それに比べ
ヴァラナシの子供と来たら、子供の頃から金だけの世界で
生き抜いてきたから物凄く歪んでます。

kaori ちゃん >
どもども。メスダルが青梅マラソンに出ると申しております。
写真、そんな風に言ってもらえるとうれしいです。
今いるヴァラナシは少し治安が良くないので、カメラを出す
のはちょっとだけどきどきするよ。ほんじゃまたね!

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