世界13カ国を夫婦で貧乏旅行した時の世界一周旅行記。帰国後は登山と自転車のことなどを中心に。

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スノウリ、ネパールからインドへの国境(前編)

ネパール国境の町、スノウリの画像
ネパールとインドの国境の町、スノウリ。殺伐とした空気が漂っていた

バスに乗ってスノウリへと向かう。沢木耕太郎の深夜特急にも登場した、インドとネパールの国境地帯だ。

僕らの乗ったオンボロバスは、サスペションが壊れているのか、グッシャンガッシャンと激しく揺れに揺れて、下手をしたらこのまま分解してしまいそうなほどだ。バスの中にはスピーカーが6つ(何故かこれだけ新品)。そのスピーカーからパチンコ屋の如き大音量でインド音楽が流れまくる。

インド音楽特有の女性ヴォーカルが「ホンヤカホエデェ~ハレハレ~!!」とキンキン声で歌い上げ、それが直接的に脳に突き刺さる。頭が狂いそうだ!!けれど、クレームをつけるものは誰もいない。自己主張の激しい白人諸君よ、こういう時こそ声高らかに批判しようではないか。まだ7時間もあるというのに・・・。近くで「Oh!」という叫び音がしたと思ったら、隣の外人が座っている椅子の背もたれがぶっ壊れて後ろに倒れ、ベット状態になっていた。

「もうこんなバスは耐えられん、死ぬる」と思ったその時!突如、後部座席の窓ガラスがグワッシャーン!!と割れる音が聞こえた。「なんだなんだなんだ!?」パニックに陥ったバスは緊急停止。窓の向こうにはホーリー祭で興奮した若者達。どうやら奴らが石を投てきしたらしい。しっかし、そこまでやるか!? 

更にその若者達はバスの中へと無断で入ってくるなり、「ウヒャーッヒャーッウヒヒヒヒヒヒヒーーーーーッ!!!」と叫び、暴れまくった。恐い・・・そして狂ってる、完全に狂ってる・・・。怒髪天を貫いた運転手は若者達に向かって「ホゲチャラハベヘベベベベベッ!!!」と怒声を浴びせまくり、流石にそれにはビビったのか、若者達は先ほどの勢いはどこへやら、すっかりクールダウン。すごすごとバスを下車し、どこかへと去っていったのであった。

この出来事は流石にビビったけれど、これ以降機嫌を損ねた運転手が音楽を止めてくれたので、まぁこちらとしては狂わずに済んで助かった。実はその日は、1ヶ月間続くホーリー祭の中でも最も激しい日なのであった。酒やドラッグに酔った男連中が何をしでかすか分からないから、インド人女性もこの日は外に出ないらしい。
   
  
インド、ネパール間の無国境地帯の画像
※画像:ネパールとインドの国境に存在する無国境地帯  

夕方、スノウリ到着。ここは小さな宿が5軒ほどあるのみで、レストランなどの店も殆どない、見所のない町である。元々は国境地帯として栄えかけたらしいのだが、別のメジャーなルートができてしまった(どこかは知らない)ことにより、最近は衰退の一途を辿っているらしい。

適当なゲストハウスで1夜を明かし、翌朝国境を越えることに。しかし、そのゲストハウスがまたとんでもないところで。蚊が出るわ出るわ。全部で30匹くらい退治しただろうか。疲れているというのに、2時間ほども蚊の退治に追われ、なかなか身体が休まらなかった。

さて、次の朝。僕らは宿から歩いて1分の場所にある国境へと向かった。ネパールとインドとのボーダーラインには、どちらの位置にも属さない中間ゾーンのような場所がある。そこには天井が青ビニールのほったて小屋がズラズラーっと並んでいる。恐らくは国境まで来たけれど、何らかの理由で国を越えられなかった人の住んでいる地帯なのではあるまいか。そこから遥か先には沈み行く太陽に真っ赤に染まった空と、遥か向こうに見える幾本もの菩提樹のシルエットが見えた。

その寂しくも美しい光景を写真に残したいと思い、カメラのシャッターを切っていると、垢だらけの子供達が半ば裸のような格好で近寄ってきて僕に食べ物をせがんできた。自分は何も持っていないよ、というジェスチャーをしながらその場を去りつつも、高級カメラを構えて呑気に景色を撮影している僕と、ここで毎日寝起きして国境越えをする人々に食物を与えられて生きる子供達とのギャップが何故生まれてしまったのだろうという回答の出ない問いが頭をかすめた。(後編へ続く)

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コメント

ああああ、きょうの日記、今までで一番ハラハラしたし、こっちまでくやしくなるような内容。「ダメだよ、オスダル!!騙されるよおお」と思いながら読んだらやっぱりだ。。。。でも現実にその場にいるのと、PCの前でのほほんとコレを読んでるのとでは全然違うからね。

やっぱり、私はインドへは行けないかも。。。。

祝!印度入国!
それにしても~危険な臭いがプンプン伝わってきますね。。。
日本では味わえない旅って感じ!!羨ましい。
なんてダル夫婦が無事に旅を続けてるから言えるんです。
これ以上ヒヤヒヤさせないでー!

さ、さすがインド・・・。
私だったら困難を乗り越えるすべと気力を持ち合わせていないので、金で解決するか知恵熱を出してぶっ倒れるか。

ひぃー、ハラハラしたぁー。
ほんと、さすがインドですね。強烈!

れすだる

dotmaniaさん >
なんかね、凄い巧妙なの。次から次と人が変わって、怒涛のように喋りかけてくるから、何がなんだかわからなくなるんだよね。あと、最初は緊張しているから、いい人と悪い人をうまく見分けれないの。向こうもそれが分かるのか、こっちに来て慣れてくると誰も話しかけてこなくなるんだよ。

matsu-motorさん >
いやぁ、インドは怖いところですね。なめてかかると簡単にやられちゃいそうです。でも、いい人にもたくさん会ってますよ。

とこりんちょさん >
いやー、疲れます。インドは1ヶ月いるつもりなので、まだまだ似たような災難が降りかかってくるかも。明日からカルカッタに移動するんですが、そこの寝台列車が危ないみたいで。荷物を鎖でぐるぐる巻きにして移動しようと思っています。

ウエダノリコさん >
おっかないところです。真っ暗な道を歩いていると、後ろからひたひたと誰かが追いてきて、耳元で「ハッパカウ?ハッパハッパ」とささやいてきます。ゲストハウスにはジャンキーがいて、夜中から朝まで大音量でホラー映画を見ているし。何とも刺激的です!

2コも石落ちてきちゃったんだね。

ごめん、、、おもしろい!

れすだる

kaoriちゃん >
いやー、もう次から次へと石が頭に落ちてくるよ。でも今日で最終日なんだけど、何故か誰も話しかけてこなくなったの。不思議だなー。

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