世界13カ国を夫婦で貧乏旅行した時の世界一周旅行記。帰国後は登山と自転車のことなどを中心に。

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インドの列車、ベナレスからコルカタへ

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コルカタ名物、アンバサダー(インドの国産車)

ヴァラナシ駅で列車の来るのを1時間ほど待っていると、ボロボロのサリーに身を包んだ15人くらいの老女の集団が目の前にやってきて、地べたに体育座りをした。暫くして彼女らの中から6人が立ち上がり、プラットフォームの一番線路に近いところで1列に並び、サリーを捲り上げてしゃがんだかと思うや、一斉に放尿を開始した(!?)

彼女達がしゃがんでいた場所を見ると、コンクリートの地面に黒い水溜りができ、ホカホカと湯気を上げている。すぐ近くにトイレはあるのに何故彼女らがプラットフォームぎりぎりのところで座り小便を済ましたのか。行為に及んでいる最中に電車が来たら危ないではないか。といったようなどうでも良いことを考えている内に、我々の乗るコルカタ行きの列車がやってきたので、中に乗り込んだ。

寝台列車に乗って自分らの座席に腰を落ち着けるなり睡魔に襲われ、只管眠って次に気づいた時には既に朝を向かえていた。車窓から外を眺めると、一面に田園風景が広がっていて、そのずっと向こうの方に線路と平行に流れる道路を1台のバスが走っていた。車の上には立錐の余地も無い程たくさんのインド人が乗っているのだが、遠目でそれを眺めると、何だか毛穴スッキリシートで取った、鼻の毛穴につまった油の塊にそっくりだと思った。
  

コルカタで見た山羊たちの写真

コルカタで見たヤギの群。このうち約10匹が肉屋に引き取られた。肉屋曰く、明日、首を切るんだよとのこと。。。

さて、インドの列車は朝から何やら賑やかなご様子である。僕が毛布に包まれてまだ覚め切らぬ夢の残りを楽しんでいると、牛乳瓶メガネをかけた爺さんが杖を突きながら現れ、大して上手くもない歌を大声で歌いながら、ボコボコに潰れたアルマイト製のカップに小銭を入れるよう要求してくるのである。その爺さんの後ろをいざりながら進んできたのは、片足のない男。両手を使ってえっさえっさと前に進み、1人1人の乗客にバクシーシを求めている。

更にその後を「チャーイ、カフィカフィカフィー」とチャイ屋が歩いてゆく。何だかインド版のちんどん屋の行進のようだ。チャイ屋の行進が止まったなと思ったら、靴磨き屋が列車の中というのに通路に座り込んで誰かの靴をキュッキュと磨いている(おいおい)。インドは列車の中までインドなんだなぁ。再び先ほどの足の不自由な男に目を移すと、乗客たちが3人に1人くらいの割合で、殆ど表情を変えることなく男に小銭を渡している。金を提供する側と受け取る側が極めて自然に、流れ作業のようにバクシーシが行われていく。僕らも真似をして無表情に財布から小銭を出して彼に渡してみる。

インドの人々はバクシーシの時だけでなく、人に何かをしてもらう時やしてあげる時、お互いに感謝の情を交換し合わないように見える。日本人の僕らは「ありがとう」という言葉を口にすることによって、自分の心の欠片を相手の心に届ける行為を行っている。その言葉を受け取った側は手助けをして労力を失ったとしても、相手の感謝の心を自分の中に取り込むことによって満たさる。しかし、インド流はどうかというと(これは僕が勝手にそう感じただけだが)、目の前に困っている人間がいれば助けるのは当然。そして助けられる側も、困っていたら助けてもらうのが当然。助ける側も助けられる側も当然と思っているので、その行為が終わると何事もなかったかのように元の持ち場に帰る。

なんてことを考えていたら、隣の席の婆さんが列車の窓が閉まらなくてウンウン言っているではないか。自分もインド方式に則って(感謝の言葉を期待することなく)当然の行為をして助けを差し出す。無事窓は閉まったが、その後婆さんは何も言わず席に座る。そして僕もただ席に座る。この時、今まで一度も感じたことのなかった不思議な感覚が心に広がった。何と言うか、頭が半ば空っぽになった状態で、婆さんに近づいてから窓を閉めるまでの動作を、ただその純粋な一連の流れとして行っている感覚。これはこれで、日本流とは全く異質の気持ちの良さがあるように感じた。

朝8時、コルカタ着。アンバサダー(インドの国産車)のタクシーに乗ってオールドシティを抜けていく途中、1人の老人が我々のいる車道に向けて尻を向け、履物をたくし上げている姿が目に入った。「おっ!、こちらに尻を向けて一体何を!」と思った刹那、老人の穴から飛び出した黄土色の液体は鮮やかな放物線を描きながら宙を横切り、アスファルトに着地するや四方に飛び散った。オスダルとメスダルの間に衝撃が走る。駅で見た6人の老女などはまだまだ序の口だったのだ。インド恐るべし、とは昔から多くの人が言った台詞だが、正にその言葉が頭に浮かんだ。恐るべし、インド。

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コメント

お疲れ様です

ブッダガヤーで見事に体調を崩し、勝手に修行させられた感のある私です。二人は大丈夫ですか?
今晩、夜行でコルカタに行きます。バラナシからガヤーまでの列車、到着が4時間遅れでした・・今晩はどうなることやら。
15日にバンコクへ飛ぶので、それまでにサダルでお会いできたら嬉しいです。
どこ泊まってるか、メールをください。

れすだる

悠輔くん >
おー、また連絡もらえて嬉しいです。実は僕も今日腹に来て
あまり遠出できずにいます。バラナシtoコルカタの列車は
3時間遅れだったよ。4時間も遅れると、ほんとに来るのか
心配になりそうだね。
ホテルは歩き方に載ってないんだけど、サダル近くのCKT
インってところにいます。ハリウッドっていう変な服屋のある
通り。ブルースカイカフェで待ち合わせするのが一番分かり
易いかもね。明日の朝飯はそこで食べてるし、多分昼か晩
もいると思うよ。またメールででもやり取りしましょう。

とんでもね~!恐るべし、インド!
インド行きたいと思ってたけど、うんこは無理!
日本の除菌されたトイレで
ねこぢる漫画でも読んどきますよ。

べろべろ牛は笑いました。
賭け事、ルールが全くわかりません。
ヤギは物悲しい気分になりました。

毎回楽しみにして読んでるので
頑張って進んで下さいね~!

れすだる

ねこじるさん >
ねこじるさん、こんにちは!自分他人共にインドにおいてはうんこと上手に付き合っていかなくちゃいけないみたいです。

動画、見て下さったんですね。ヤギ君は確かにちょっと切ないですね。6頭くらいが同じ紐にくくられて、2人三脚の首バージョンの状態で歩かされている光景もしばしば見かけます。

日記、面倒臭いけど後から良い思い出になるので、これからも書き続けますよ~。ありがとうございます。

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