世界13カ国を夫婦で貧乏旅行した時の世界一周旅行記。帰国後は登山と自転車のことなどを中心に。

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ムンバイのスラム、インドの耳かき屋

2階建バスの画像。ムンバイは英国の影響を強く受けた
ムンバイ名物、2階立てバス

ムンバイ行きの飛行機に乗る日は全般的に飛行機のダイヤに遅れが生じ、僕らの飛行機も3時間の遅延。飛行場内には列が1列では収まりきらず、飛行場の角を曲がって更に列が伸び、どこが最後尾なのか分からない程の状態に。

本来ならムンバイーには夜7時に到着するはずだったのに、夜10時になって漸く到着。ヘトヘトになりながらも空港の外に出てタクシー乗り場へ向かう。ガイドブックには「空港でのタクシーは警官が行き先と金額を調べてくれるから安心!」と書いていたので、警官の傍まで行くと、警官は首をくいっと斜めに曲げて、このタクシーに乗れというジェスチャーをしただけで、他には何もしてくれなかった。言われるがままタクシーに乗ると、何故か運転手の他にもう1人男が助手席に座っている。嫌な予感がしないでもなかったが、行き先を告げて中心地へと走り始める。

空港を離れてから暫くすると、車道を挟んだ左右に驚くほど長いスラムが現れ始めた。車道に沿って小さくて汚い小屋が、まるで合わせ鏡でも見ているかのように、はるか前方の暗闇までずっと続いている。それらの小屋の前では、薄汚い人々が道ばたに直に横になって眠っている。

この辺りはかつて世界最大のスラムと呼ばれたところで、今は大分改善されたと或る本には書かれていたが、いやいや、このどこまでも果てしなく続く貧民窟の、一体どこが改善されたというのか。時速60キロの車で30分以上も視界から途絶えることのない果てしないスラム。これには少なからずショックを受けた。そして今日の目的地のCST駅に着くと、案の定、相場の2倍のタクシー代を請求される。昼間なら強く抵抗するところであるが、スラムを通過した恐怖心が肌に残っており、恐怖心のあまり言い値を払ってしまった。しかし更に腹の立つことには札を出したら釣銭を返そうとしない。

メスダルが語気を荒げて「カネ返しーや!!」と言うと、運転手は少しビビッたのか、漸く近くの店まで両替に行った。その間にオスダルは警官を発見し、かくかくしかじかで困っているで助けてほしいと伝えたのだが、警官は我関せずといった顔で首を横に振るばかり。そこで近くに止まっていた別のタクシーに訴えるも、反応は同じ。結局怖い思いを振り切って強く交渉し、釣銭は全額受け取ったものの、着いて早々嫌な感覚が胸に残ることに。

翌朝、ホテルから外へ出てみると、昨晩の恐ろしい風景とは打って変わって、CST駅から東京にも勝るとも劣らない程多くのビジネスマンが街へ向かって流れていく光景を目の当たりにする。車道には黒と黄色のタクシーや、2階立てバスがビュンビュンと行きかい、サリーではなく洋服を着た女性や、これまでインドで見ることのなかった黒人の姿も見かける。

昨夜とのあまりのコントラストに、同じ国にいるということが信じられない。大英帝国によって建造された荘厳な建物といい、2階立てバスといい、一瞬ここはイギリスなのでは?と錯覚を起こすが、2階立てバスの車体にはインド映画俳優の広告写真がプリントされているし、タクシーもヒンドゥー教の神様やヒンドゥー文字で派手に着飾っている。やはりここはインドなのだ。

夕方、インド門周辺の港沿いの道を歩いていると、耳かき屋に「耳垢を取らないか?」と話しかけられる。彼らは店を持たず耳かきを持って様々なところを渡り歩いているので、見つけたら是非頼んでみるとよいと、何かの本で読んだことがある。これも土産話の1つにでもなるかと思い、値段も50ルピー(130円)程度なので試してみることに。

インドの耳かき屋とオスダルの画像
インドの耳かき屋。なんか嘘くさいんだよな~

耳掻き屋が鉄の棒を耳の穴に突っ込んで、少しごりごりと回しただけで、異様なほどに耳垢が取れる。しかし、僕の耳はドライなのに、取れる耳垢は妙にねばねばとしている。怪しい、と思っていると、耳かき屋は「おっ、お前の耳には大きな石が詰まっているぞ。この石が大きく成長したら耳が聴こえなくなって非常に危険だ。石を取るのは250ルピーだが、是非取った方がいい」と言うではないか。

オスダルは「いや、危険でもいい。僕は50ルピーしか払わない」と伝えると、耳かき屋は僕の耳を広げてメスダルに見せ、「ほら見ろ、ここに大きな石があるだろう」と言う。メスダルが見ると、確かに石は耳の中にある。それでも僕が強情を張って「取らんでよろしい」と言い続けたところ、耳かき屋は痺れを切らしたのか、無理矢理石を取り出して「お前はラッキーだ。石が取れたんだから。はい、じゃあ250ルピーね」と言う。

もちろん僕は50ルピーだけ払ってその場を早々に立ち去った。恐らく偽物の耳あかと石を用意してさも取れたかのように見せているのだろうが、そばで見ていたメスダルにも分からないくらいそれは巧妙に行われる。近くでインド人が耳かきをしてもらっているのを見たが、それがサクラなのかどうかまでは分からない。

さてさて、今晩の11時の列車に乗って、今度はインドのリゾート地であり、かつてヒッピーの聖地として名高かった場所、ゴアへと向かう。

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コメント

お葉書

届いたよ!!届いたよ!
サンさんとうらやましいねえ、と言い合っています。

れすだる

マスミツさん >
おっ、無事届いて良かった~!

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