世界13カ国を夫婦で貧乏旅行した時の世界一周旅行記。帰国後は登山と自転車のことなどを中心に。

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プラハの古道具屋

プラハの古道具屋の画像
プラハの古道具屋にて その1

ガイドブックによれば、プラハは骨董・古道具屋が多いことでも有名な街のようである。オスダル&メスダルもそうした類の物が嫌いではないので、昨日は掘り出し物を求めて、「プラハ・マーケット」と呼ばれる市場へ行ってきた。

プラハの北、ホレショビッツ駅を降り、日射病になりそう強い日差しの中、道行く人に場所を尋ねながら歩くこと30分。漸く辿り着いたその場所は、僕らが想像していた通り、青空の下に色とりどりの敷物が所狭しと並び、その上で様々な種類の小物や古い切手、時計、絵葉書、クリスマスの飾り、双眼鏡などが売られるプラハ版「蚤の市」であった。はずなのだが・・・。

実際の光景は、青いビニール製のアーケードが100メートル程続く中、安物の皮靴にベルト、偽ブランドの時計・鞄・香水といった、アメ横を数段落としたような粗悪品店がこれでもか!と並んでいるものであった。何かの間違いだろ?と思ってガイドブックを開くと、場所は確かにここで合っている。解説には「日用品からガラクタまで並ぶ、人気の市場である」と書かれているが、僕はここの「ガラクタ」というところを「古道具」と、勝手に都合良く解釈したのがそもそもの間違いであった。

おまけに、売り子の殆どはどういう訳か中国人かベトナム人。ビニール・アーケードの露店道を通過中に下着屋の前を通ると、柱に斜めに寄りかかった中国人のおばはんが、煙草を咥えながらこちらをじっと見ている。フワーッと煙を吐いた彼女の目には何の感情を読みとることもできない。その雰囲気は売春街を思わせるものであった。

隣の店では革ジャンに黒いグラサンをかけた東洋人の男が、青龍刀やスタンガンのような物を売っている。彼らに限らず、どの店の東洋人店員からも、友好的な感情は一切感じられない。一体ここはどこなんだ?絶対チェコじゃない・・・。早くこの場から逃げ出したいと思うが、この露店道には脇道がないので、一端足を踏み入れたら出口が見えるまで前に進み続けるしかなかった。

見れば周囲に群がる客層も、それらのパチモンを何の臆面もなく身に着けたようなチェコ人ばかり。一体どこからこんな粗悪品を仕入れてきて、誰が許可をして売っているのか・・・。ラム酒を大量に飲んで悪酔いしたような気分を覚え、取り合えず頭を冷やそうと近くのレストランに入る。ところが、そこで出てきた料理がまた最低。

インスタント焼きそばの残り物に水を入れて1日放置したようなボロネーゼが机の上にドンッと置かれた時には、悲しくて涙が出そうになった。メスダルの食べているペンネも不自然に膨張しており、ソースが絡まずまだら状になっている。こんなものを出しておきながら(いや、こんなものを出しているからこそか)、レジの中にいる店長らしき男は、会計を済ませた客に対して憮然とした表情を保ったまま何の反応もない。

結局この日はもやもやとした気分のまま1日を過ごした。

しかし翌日、僕らが泊まっているホステルの近くを散歩している最中、ショーウィンドウにカシュパーレク(チェコで古くから愛される道化のキャラクター)のパペットがぶら下がっているのが横目にチラリと見えた。ピン!と来くるものがあったので中に入ってみると、床から天井まで大小さまざまの古道具が雑然と、しかし無意識にか全体的なバランスを保ちながら置かれている。

使用済みの絵葉書、誰かの記念写真。方位磁石・文鎮・鉛筆削り。ドアノブ、それからお菓子の箱に化粧箱。ランプシェードやシガレット・ケース。ボール箱の中にはピンバッチの山。どれを手に取っても1つ1つの趣味が良い。僕は心の中で叫んだ「おぉ、こんなところにプラハの上海リルがあったか!(意味不明)」

プラハの古道具屋の画像 その2
プラハの古道具屋にて その2

モジャモジャの髪に丸眼鏡をかけた40歳くらいの男性店員さんは、一見すると神経質そうで話しかけにくい感じであったが、僕が「写真を撮ってもいいですか?」と尋ねると、しかめっ面からいきなり柔和な笑顔に変わって、「ano(いいよ!)」と頷いてくれた。最近物欲が減退気味の自分であったが、ひさびさに好きなものに囲まれて気分高揚。頭で「無駄遣いは禁止!」と指令を発するが、手が勝手に物を掴んでレジへ運んでいる。こうなるともはや制御不能である。

2日かけてこの店を物色し、気に入ったものは日本に持ち帰ってフリーマーケットで出品しようという計画も。店名は「蚤屋だるま堂」、こうご期待!なーんてね。でもホントに出店するので、数ヵ月後にまたここで開催日時・場所などは告知します。お楽しみに!

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コメント

す、すごい!
この写真まるでセットのような美しさじゃないですか。
蚤の市楽しみだなあ。

きゃーーーん 宝の山!!
わたし、上の画像の、水色で人々が輪になって踊ってる缶、ほしーーー!

お店がまるっと作品みたい!
魔法の道具とかも置いていそうな雰囲気。
こりゃ〜興奮するわ。

私もこういうのに弱いんだよねーー。
でも家に飾るとお店で見た時ほどの威力を発しなくなってて
いつもしょんぼりしてる・・・。
荷物多くなってきたらくっしいんちに送ればいいのに。
うぇるかむ!!

映画『耳をすませば』の"地球屋"がテイストは違うけれど
こういう魔法の起きそうな古道具店で。好きです。
私はタイトルを見ててっきりおすだるさん海外移住して
お店開いちゃうのかと…(それも素敵ですね)

れすだる

わたなべ さん >
ほんと、セットのような美しい店でした。
でも、物は雑然と置かれていて、店員さんが適当に
分けて置いり積んだりしたものが、そのまま店の雰囲気
になったような印象でした。結構広いお店に、ギュウギュウ
に物が詰まった感じは日本にはないかもです。

dotmaniaさん >
おぉ、確かにかわいい! この、人が輪になって踊る
デザインは世界共通で独特の魔力がありそうな気がするよ。
この缶は言われて初めて気づいたなぁ。

ねこじるさん >
うん、店に入った瞬間魔法にかかって、まだ解けていない
かもしれません。こんな店とか、異常にハイレベルなパペット
の店(ほんと、命を吹き込まれたような人形がある)とか。
プラハ全体が魔法をかけられた街なのかもです。でも、
最近西洋化が進んでちょっと魔法が薄れ気味です。

くっしいさん >
そうそう!わかるわかる。ウキウキして持ち帰ったものが
家に置くと死んでしまうことがよくあります。どうすればかっこいい
部屋になるのかなぁって。荷物、ありがとう。突然届くかも。

jammyさん >
あっ、でも確かに宮崎アニメに出てきそうな雰囲気でしたよ。
「魔女の宅急便」「ラピュタ」あたりも近いかも。店長さんも
ボンボンを頭の両脇につけたみたいな髪形に銀縁のまん丸
メガネでしかめっ面、と漫画みたいでした。
いやぁ、、、海外でこんな店を開けたら素敵ですねぇ。
国分寺でもいいなぁ。。。

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