世界13カ国を夫婦で貧乏旅行した時の世界一周旅行記。帰国後は登山と自転車のことなどを中心に。

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バイーアの物売りとカポエイラ

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カポエイラを舞う子供達

昨晩から今日の昼にかけて、台風かと思うような豪雨が長い時間振り続いた。ただ、台風とは違うのは、風はそれほど強く吹いていないのに、雨だけがごうごうと音を立てて降っているということ。あまりにたくさんの雨が降っている為か、視界全体が真っ白く曇って見える。唯一視界の利くベランダの下を覗いてみると、椰子の葉の中で雨宿りをしている黄色い鳥が、何かを思い出したようにバタバタっと宙に羽ばたいては、また直ぐに葉の中に隠れてといった動作を繰り返している様子が目に入った。雨にうかれて遊んでいるのだろうか。

それでも正午過ぎからは一端雨も上がり、僕達は暇つぶしに坂下のレストランが並ぶ通りへと向かった。1軒のカフェに入って窓際の席に座り、カエピリョスカ(ウォッカをレモン等のフルーツで割ったブラジルではお馴染みのカクテル)を注文。それを飲んでいると、様々な物売りやら浮浪者たちが次から次へとやってきては、窓の外から僕達を相手に商売を始め出した。ビーズの首飾りを売りに来る少年達、肘が脱臼したように折れ曲がった物乞い、ブラジルの地図売り、葉巻売り、それから版画売りに、ただ手を出すだけの物乞い・・・。たった1時間やそこらでこれだけの人たちがワンサカ押しかけてくるので、落ち着いてカクテルを飲めやしない。あっそうか、今日は土曜日で殆どの店が閉まっているから、この店に物売りが集中するのか。
 
彼らはうざったいけれど、その一方でこのやりとりが意外と楽しくもある。どこも似たような物を売っている土産物屋と比べ、流しの物売りは時々変わった物を見せてくれるし、適当に話を聴くだけでも面白いので、暇つぶしにもなるのだ。それに一端仲良くなると、道で出会ったときにに「今日は祭りがあるよ」とか、「郵便局だったらこっちだよ」と色々と情報を教えてくれたりもする。物を売ったら後は他人、みたいな冷たい国もあるけれど、ここサルバドールに関してはどの人も基本的に気さくで話し好きであるようだ。今日なども、おっちゃんから版画を1枚購入したのだが、商売を終えた後もおっちゃんは窓の外から上半身を店内に乗り込んで、しばらくの間、僕達にサルバドールの歴史を講釈してくれた。

ここで、「彼らは商売人だから親しげにするんだろう」と疑る人もいるだろう。もちろんそれは当たり前の行為としてあるのだけれど、では外国人を相手に商売をしていない普通の人々はどうか。これがやっぱり、話しかけてくるのである。特におっちゃんにその傾向が強く、ちょっと目が合っただけで「ウンウン」と頷いてくる人が少なくないし、たまに突然握手を求めてきたりもする。この人との距離感の狭さは、ひょっとするとインド人(特にスーパーマリオ系の南インド人)とタイを張るかもしれない。そしてサルバドールの旧市街は狭い町なので、数日こうしたコミュニケーションを繰り返しているだけで、知り合いがどんどん増えていく。

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アフリカンなリズムを刻む子供達

カフェを出て少し歩くと、坂道の陰から大きな太鼓の音が聴こえてきた。近づいていってみると、そこには20人程の子供達がいて、そのうち10人が太鼓の演奏を、残りの10人がカポエイラ(音楽に合わせて格闘技と踊りの中間のような舞いを踊るブラジルの伝統芸能)を演じている。その周りを数人の大人たちが取り囲み、マイクで「エーッ、オーッ!」と、掛け声のような唄を歌ったり、ビリンバウを演奏したりしているのだが、サンバというよりは、アフリカンに近い音で、これが凄く格好良い。10才位の子供達が叩き出しているなんて信じられないくらいの迫力、やはり黒人の中には素晴らしい音楽の血が流れている。写真をカシャカシャと撮っていると、唄を歌っていた兄ちゃんが「俺を撮れ、俺を」と身を乗り出してきた。シャッターを切ると、彼は手をGoodのポーズに決めて(ブラジル人はよくやる)、ニカッと笑った。

明日はキンカス広場の周辺で大きな祭りが開催される予定だが、空は相変わらずどんよりと曇っている。てるてる坊主を作って窓にぶら下げたら、ブラジルのお天道様に願いは伝わるだろうか。

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コメント

元気そうですね。
こちらも少しずつ暑くなってたよ。
先日は長野県の松本での展示2日間。雨の予報がはずれてカンカン照りの日差しのせいで初日焼けしました。

穏やかな天気のせいなのか、急に欲しくなって、
マスミツ家ではハンモックを買うことにしました。白くてブランコみたいなハンモックです。性分なのか仕事の性質なのか、なかなかゆっくりの時間を持てない最近、きっと少し解決してくれるはず。
そして今日には「ティピ」というインディアンの移動式テントの本が届きます。その作り方を日頃知りたいと思っていて、いつか自分のティピをつくる予定。
多分ぼくは、2人のあとを追っかけたい、そんな気分なのだと思います。

「民族学」という本のバックナンバーに口琴の特集を発見しました。
驚いたね!

色々話したいことも積もりますが、また次回。
ではでは。

レスダル

ケンさん >
展示会、精力的にやってるね!
ぼくらも今泊まってる宿にハンモックがあって、あまりに気持ち良いので、帰ったら買おうかと話しています。
インディアンの生活様式にもとても興味があります。今後いろいろ本を読んでみたい 。
民俗学のこととか、また話を聞かせてね!

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