世界13カ国を夫婦で貧乏旅行した時の世界一周旅行記。帰国後は登山と自転車のことなどを中心に。

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トランコーゾ、楽園

トランコーゾの広場の画像。みんなここで裸足でサッカーをしていた
トランコーゾ、クアドラード広場

ポルト・セグーロから渡し舟に乗り対岸へ出て、蒸すような緑の山道をマイクロバスで移動すること1時間半。僕らはトランコーゾという小さな村に到着した。知り合いのY君に「何もないところだけれど、ブラジルで1番のんびりできた」「そこは警察のいらない村」と聞いていたので、どういうところかも良く知らず、取り敢えず来てしまった。

確かにここには何とも言えないのんびりとした雰囲気が漂っている。丘の上に大きな草原と真っ白い教会のあるクアドラード広場。大樹の下に設けられたソファに背を持たれてくつろいでみれば、程良い湿度と緑の香りが身体に優しく、そよ風は肌をくすぐり心地良い。

これは恐らく日本には存在しない気候だけれど、日本人が体験したら誰もが口を揃えて「ここは楽園だ」と言うであろう過ごしやすさ。強いて言うなら、春ほど寒くもなく、夏ほど暑くもない気候か。ふと横を見ると、15センチ程もあるトカゲがチョロチョロチョロと地面を移動し、そのまま木の幹をサササっと上って葉陰に隠れてしまった。

トランコーゾの遠景
トランコーゾ

そう、ここは実際にバックパッカーの間から「楽園」とか、「ブラジルのゴア」と呼ばれている、知る人ぞ知る聖地らしい。今はシーズンオフだから観光客はまばらだけれど、1~2月あたりのシーズンには自然嗜好(?)の旅人が詰め掛け、夜な夜なビーチでパーティに明け暮れるのだとか。そういえば、ハッパを勧めてくるブラジル人もちらほらいたっけ。

壁際でポーズをきめてくれたトランコーゾの子供達3人組。みんな素直でカワイイ!


クアドラード広場から坂道を下って、木々に囲まれた薄暗い細道を5分ほど歩いていくと、沼地のような泥と海水の混じった湿地帯が見えてくる。そこには壊れかけの木の板を繋げて作った20メートル程の橋が掛けられていて、下を覗けば、赤白い蟹だとか、タツノオトシゴの頭部とウナギの胴体を合体させたような奇妙な魚だとか、色々な生き物が薄緑色の水の中で生活しているのが見て取れる。そういえばブラジルのアマゾンにはカンジルーという人間のあらゆる穴に入り込む恐ろしい魚がいて、丁度こんな形をしていたっけなぁとメスダルと話す。

因みにカンジルーが肛門や尿道に1度入り込むと、鰓の部分が返しになっていて、尿道に入った場合は陰茎を切断する以外に解決方法はないそうだ。と思ったら、湿地帯の奥の方から4人の子供が現れた。僕らを見つけると笑顔を浮かべ、掴まえた小魚を見せてくれた。カンジルーは恐くないのだろうか、っていうか子供が遊んでいるくらいだから、あれはやっぱりカンジルーじゃないのだろう。

魚を見せてあげる!と言って見せてくれたトランコーゾの少女達の画像
湿地帯の奥の方から4人の子供が現れた

その橋を渡りきると視界は一気に開け、見渡す限りのビーチが現れる。裸足になって砂を踏みしめてみると、まるで雪を靴で踏んだ時のようなギュッ、ギュッという弾力を足の裏に感じる。今までのどの砂浜とも異なる感触。足の指から甲にかけて付着した砂を見ると、ザラメの砂糖のように大きい。一言に砂浜といっても色々な種類があるのだなと思った。そういえば沖縄の星の砂はプランクトンの死骸で出来ているんだっけ。僕は小学校低学年の頃、キーホルダーサイズの小さな瓶に詰められた「星の砂」を食べた記憶がある。

なんてキレイなビーチなんだろうと遠くを見つめたら、トップレスの女性がビーチパラソルの下に仰向けになり、日焼けをしていた。興奮して近づいていったら、オバハンであった。オバハンは通りすがりのムール貝売りを呼び止めると、1つそれを買って、ズルズルっとすすり上げた。なんだか文章が、日経新聞の小説「愛の流刑地」みたいになってきたな。

トランコーゾのビーチの画像。裸の女性も寝そべっていた。但し、オバハンである。
見渡す限りのビーチ

流刑地ついでにちょっと話を脱線すると、その頃は色々阿呆なことをしていて、電話線を歯で齧ってビリビリと痺れたり、髪の毛をどこまで抜けるかと1日中抜いてみたり、コップと氷とではどちらが硬いか確かめたいと思いコップを強く噛んで割ったり(幸い無傷であった)。

1人っ子の鍵っ子だったから妄想する暇だけは幾らでもあり、普通やらねぇだろうということを色々と実験した思い出がある。しかしそれが今の旅行にどう関係しているかというと、全く以って関係していないのだが。しかし、旅に出て何でも見てやろうという好奇心は、意外とこういうところから出発しているのかもしれない。

日暮れ前にビーチを後にし、再びクアドラード広場へ。教会の前では10人程の少年達が裸足になってサッカーをしている。教会から更に向こうの方には海が見えていて、空の色は薄い青と桃色のグラデーション。サッカーのゴールは木の幹を組み合わせただけの簡素なものだけれど、それがまた絵になっている。

木にもたれてその光景を眺めていると、少しづつ日が落ちてきて空の色がオレンジから紫、紫から黒へと変化していき、やがて夜が訪れた。空は満天の星で彩られ、乳白色の天の川が上空を大きく渡り、海の方へと向かって流れていた。

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