世界13カ国を夫婦で貧乏旅行した時の世界一周旅行記。帰国後は登山と自転車のことなどを中心に。

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ポルトセグーロでピボットテーブル

ポルトガル人、ブラジル入植の図
ポルトガル人が初めてブラジルに入った時の絵

サルバドールから飛行機でポルトセグーロへ行く途中。国内線空港のロビーで飛行機を待つ人々を眺めていると、1人のブラジル人がノートPCで「魔界村」をプレイしている姿を見かけた。それを見た我々はしばしゲームの話で盛り上がったのだが、メスダルはドラクエについて「私は経験値を上げることに興味はなかった。今日1日はスライムしか倒さないみたいな、主に戦い方に重きを置いていたんや」と話した。僕には全く理解できない。

 
 
ポルト・セグーロ遠景
ポルト・セグーロ

ポルト・セグーロへは飛行機でたったの1時間移動しただけで到着。この町はポルトガル人が1500年代初頭に初めてブラジルの地を踏んだ(最初は島に着いたと思ったらしい)場所として歴史的な意味を持つ土地であるが、今は自然を愛好する旅行者らがトランコーゾ等へ向かう中継地点としても有名な町でもある。因みに昨日まで滞在していたサルバドールは、ポルト・セグーロへやってきたポルトガル人が、砂糖栽培を行うためにアフリカから黒人奴隷を大量に連れて来て働かせた土地。サルバドールに住む人々の90%以上が黒人であるのには、そうした理由もある。


ポルトセグーロの民家 画像その1
ポルト・セグーロの民家その1

ポルトセグーロの民家 画像その2
ポルト・セグーロの民家その2

さて、町へ着いた僕らは、日系人が経営する「ポサーダ アリガトウ」という宿へと向かった。受付に行くと、腰の曲がった日系人の婆さん(推定80歳)が現れて、チェックインを済ませた後、この宿のできた経緯について少し話してくれた。

「ワシは8歳の頃にブラジルに来たよ。ここは私の2人の娘がね、ブラジル銀行に勤めて働いた金で建てたんじゃよ。今は金には困らんけど、こないだから手がしびれて動かんくなって難儀しとる。ブラジル人はね、なまくらもんだから働かんよ。植木に水やれっつっても、3日経ったら忘れてる。そういやこの間、60数年ぶりに日本へ行ったけど、ホレなんだっけ。東京駅?あそこの商店でこーんなたくさん駅弁が詰まれとってね。誰がこんなに駅弁買うのかと思って見てたら、日本人の働いている人たちが次から次へと買っていってさ。新幹線の中で移動しながら食べていたわ。日本人はサクサク働くから金持っているんだねぇ」

今あなたが話している目の前のわたくしこそ、サクサク働いていない日本人の見本なんですがね。などと思いながらも、確かにブラジルで出会う日系人はちょっと普通の日本人と雰囲気が違うなぁとも思う。1908年から暫くの期間、初期にブラジルへ渡った人たちは主に働き先のない人々だったというが、とはいえ、海外旅行すら一般的でないあの時代に、故郷の日本を捨ててブラジルへと渡った人たちの野心と決断力は相当なものであっただろう。

2世や3世である今の日系人の人々からも何かそういった力強い、エネルギッシュなものを感じるのだ。それを自分の中でどう解釈し、だから自分はどうなんだという答えにはまだ繋がっていないのだが、ただ、こういう力強い日系人が地球の裏側で実際に生活しているのだということに、何か胸の奥が少し熱くなるようなものを感じるのだ。まぁ、自分は熱くなる前に、帰国後の仕事を見つけることが先決だけれど。真剣な話、誰か僕に仕事を紹介してください。

ところで、ガイドブックの書くところによれば、この町は年中晴天の日が続くとのことであったが、実際に我々が着いてみると、殆どの時間を曇天と小雨を繰り返すだけという陰鬱な天気が続いている。

ポルトセグーロの画像。晴れの日が多いとガイドブックに書いてたのに、殆ど雨だった
ずっとこんな天気

こんな天気じゃぁビーチにも行けないよなぁと文句をもらしながら、ふと地面を見ると、何か大きな虫が動いている。しゃがんで顔を近づけてみると、なんと体長約2センチ、頭部に身体の3分の1はあると思われる鉄アレイのような瘤を2つ付けた巨大蟻がいるではないか!僕は子供の頃から蟻を見ると我をわすれて枝で突いたり引っ繰り返して遊ぶ性癖がある。しめたとばかりにそこらの枝を拾ってきて、メンコの要領で蟻の下腹部に枝を刺しいれ、ぐいんと引っ繰り返す。

普通なら蟻は驚き焦って逃げ惑うのであるが、この巨大蟻は驚くべき行動をとった。その蟻は一端体勢を立て直した後、バスケットボールの技法でいう「ピボットテーブル」のように、後ろ足を軸にして円を描くようにくるくると回り始めたのだ。これは敵がどの方向から近づいてきても発見できるようにこのような動きをしているのか、それともただ混乱しているからなのかは定かではないが、何とも奇妙な動きである。

そこへやってきたメスダル。「なにしてんの?」と僕の視線の方角を見て、蟻を発見するや枝を奪い取り、その蟻をクルンとい引っ繰り返した。更に大きな葉っぱを拾ってくると、蟻の頭上で「えいやっ」と仰いで、風力でもって蟻を吹き飛ばそうと試みた。しかし可愛そうに、葉っぱの茎の部分が接触し、腰の真ん中で胴体がカスタネット状に折れ曲がったかと思うと、正坐をしたままで阿波踊りを踊っているような不気味な動きでもがきはじめた。

彼の必殺技「ピボットテーブル」は何の功も奏すことなく、メスダルのひと仰ぎで以って致命傷を負うに至ったのであった。このまま苦しませるのも可愛そうなので、僕は足で「えいっ」っと踏みつけた。プチッ!という音までは聞こえなかったが、人間にしてみれば、20階建てのビルが頭の上に落ちてきたようなものであろう。蟻よ、蟻、どうか成仏しておくれ。

この蟻がどういった理由で斯様に巨大な鉄アレイを頭部に備えているのか、そして何者なのかについては後日判明。懸命な読者諸君の中には既に気づいている方もいらっしゃると思うが、それ関しては次々回、トランコーゾ2日目の章まで待たれたし(カムイ伝風)。

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