世界13カ国を夫婦で貧乏旅行した時の世界一周旅行記。帰国後は登山と自転車のことなどを中心に。

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ソフビなマリアッチ、寄生虫だった

ソフビ人形のようなマリアッチの画像
ソフビ人形のようなマリアッチ

標高2,000メートルの高さに位置するメキシコシティは、空気が大変に薄い。

その薄い空気を金魚のようにパクパクと吸ってはみるのだが、酸素中に占める排気ガス比率が高い為に、今度は喉をやられてしまい、我々2人とも、喉の奥を切れ味の悪い刃物で切られたような痛みを感じている。朝起きると頭が少しばかりクラクラするが、これは軽い高山病の症状であると思われる。昨年、富士山を登頂した際にも同じ感覚を味わったからだ。鞄から未使用のウェットティッシュを取り出したら、パンパンに膨らんでいた。
 

メスダルは酸素不足、排気ガスに加え、リオのハンバーガー・ショックを未だに引きずっており、ここ数日は苦行僧のように沈痛な面持ちで日々を過ごしている。飯を食う度に顔を真っ青にして胃痛を訴えるので、昨日は日本人医師の経営している病院へ行ってみた。ジェイアイ保険が提供しているキャッシュレスのメディカル・サービスで、電話一本で、支払い手続きをせずに治療を受けることができた。

診断結果によると、回虫やギョウチュウなどの虫が腹の中にいるかもしれないとのこと。長旅をして色々な食べ物を口にしていれば、虫の1匹や2匹は体内に侵入してしまうのかもしれない。飯を食う度に胃腸が痛むのは、中で虫が跳梁するためであろうか。処方箋を書いてもらって、薬屋で虫下しの錠剤を購入したのだが、パッケージには、顕微鏡のレンズの中に紫色のウィルスのようなものが大量に蠢いている絵が描かれており、不気味であった。こんな物を飲んで大丈夫だろうかと心配であったが、今のところメスダルは元気そうである。

亀千人のようなタクシー運転手の画像。彼はなぜか日本語を話す
亀千人のようなタクシーの運ちゃん

さて、日本人宿は今朝でチェックアウトし、我々はマリアッチ(楽団)が集まることで有名なガリバルディ広場の向かいにあるホテルへと移動した。治安の良くない地域という事前情報であったが、昼間の内は張り詰めた空気は特に感じない。途中通過したカルデラス通りでは、平日にも関わらず100メートル以上に渡って青空市のようなものが開催されていた。近代化された大通りよりも、生活臭の漂うこちらの方が、メキシコらしさを味わうことができる。

ガイドブックや外務省の危険情報を見ると消極的になりがちだが、実際に訪れてみたら良いところであった場合も多い。ブラジルではレシフェへの滞在を治安上の理由から見送ったが、行っておけば良かったと今になって後悔している。

ガリバルディ広場に着くと、いるいる。少なくとも20人のマリアッチ達。1人1人の演奏者を眺めていると、その中にひときわ目立つマリアッチを発見した。腹から胸にかけて異様に肥大した5等身のボディ、そこから下にニョキっと突き出た細身のズボン。まるで昭和30〜40年代のソフト・ビニール人形のようである。

しかし、僕はこういった土着的なというか、その国ならではの身体的特徴を備えた人々は大変美しいと思う。では、日本人はどうか? 自分が日本人だけに客観視しにくいが、「日本はスタイルが悪い」というのは西洋的な美的センスであって、絶対的なものではない。例えば片膝を立てて背中を流す女性の美しさなどは、東洋人の胴長体型でしか成り立ち得ないものと思う。ブランドものに身を固めなくたって、充分みんな美しいのだ。

ホテルで一息ついた後は、サンファン市場、国立美術館などを見物。一通り観光した後には空が暗くなってきたので、タクシーを拾って宿へ戻ることにする。ふと車窓を覗くと、一瞬、視界に全裸の男性が現れて、後ろに流れていったような気がした。

目の錯覚だろうと思ったのだが、その直後に今度は全裸の女性が現れ、そこから次々と全裸の集団が100人程も、車道に挟まれた縁石の上を行進している姿が視界に入ってきた。何らかのデモと思われるが、それにしても刺激的な。彼らが両手に掲げたプレートには、スペイン語でメッセージが記されているが、何を書いているのかは分からない。

廃れきったサンファン市場。殆ど客はいない廃墟のような土産物屋街・・・
サンファン市場にて

ただ、海外では全裸、もしくは上半身裸の人を見る機会が多いなと思った。サン・パウロでも、500人程の裸の行進をTVで見た。国によって裸に対する許容範囲が異なるのだろうけれど、日本はその中でも人前で裸を晒すことを良しとしない民族の1つだと思う。こんな裸の行進など行ったら即座に留置所行きだろう。

しかし、日本以上に厳しいのがインドで、ゴアではインド人女性がサリーを着たまま砂浜を走り回っている姿も見かけた。因みにオスダルは上・下半身とも人に見せられない男の腐った奴である。メスダルの前ですら裸にならないので、従って銭湯にも行くことができない。これは生まれ変わったら克服しようと思う。

今日の日記は一日の出来事を時系列に並べただけなので、起承転結もクソもない文章になってしまった。けれどまぁ、旅での時間というものは時として怠惰に流れていくものなのであり、それが旅らしくもある。・・・と、言い訳をしながら筆を置くことにしよう。

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コメント

>全裸の集団
でピンときたのは「スペンサー・チュニック」のアートパフォーマンス。検索したらメキシコシティのゾカロ広場で18000人の全裸ボランティアさんが参加して撮影を行ったそうです!
でもね、それは先月のことらしい。だから二人が見たのは何かのデモ行進かな。

れすだる

dotmaniaさん >
スペンサーチュニック、僕も検索してみたけど、すごいね・・。
僕らが見たのはもっと茶色い肌をした中年のおじさん、
おばさんだったから別のやつだと思う。

僕は先月ブラジルで同じようなアートイベントを見たよ。

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