世界13カ国を夫婦で貧乏旅行した時の世界一周旅行記。帰国後は登山と自転車のことなどを中心に。

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ハバナの一般住居にお邪魔しました

ハバナで見た老演奏者たちの画像
路上のあちこちでこんな バンドが演奏している

ハバナ2日目。

コラージュに使うマッチ箱を購入する為に街を散策。それにしても熱い。気温は30度くらいあるだろうか。気温だけならまだ我慢できるが、湿度が日本の梅雨の時期並にあるのには参る。地面を見たら、ゴキブリも熱いのか、日陰で触覚を上下させている。と思ったら、スズメが上空から降りてくるなり、そのゴキブリをひと突きした。ゴキブリの身体にポッカリ穴が開いたと思うや、スズメはそれを咥えてすぐにどこかへ羽ばたき去っていった。

ハバナで見つけたドアの呼び鈴の画像
ハバナを散歩してる最中に見つけた呼び鈴

さらに散歩を続けていると、一軒の飲み屋の壁に、煙草の絵が描かれているのを発見。ここならマッチも売っているかなと思って中へ入ると、今日が日曜日だからか、昼間から現地人らが酒を飲み耽っていた。彼らの内の1人が、僕らを見るなり「オー、シーナ(支那、中国人のこと)」と叫びながらこっちへ来いと手招きを始めた。ハバナでは道を歩いているとよく「シナ?ハポン?(中国人か日本人か)」と尋ねられる。何故かコリア?とは聞かれない。

近寄っていくと、オスダルはあっという間に親父共に囲まれ、口にガボッと葉巻を咥えさせられた。それを一生懸命吸ってみるのだが、なかなか煙が出ない。すると、それを見ていた爺さんが僕の口からスポっと葉巻を取り出すと、先っちょに鍵で穴をこじ開けた。もう1度吸ってみたら、今度はモクモクと煙が出た。何だかしらんが煙が出たとたん「オーッ」と盛り上がり、そこにいる全員と握手を交わした。

メスダルはその様子を撮ろうとポラロイドカメラを取り出したが、今度は親父共の関心の目がそのカメラに移り、あっと言う間にメスダルがキューバ人に取り囲まれてしまった。メスダルの身長は小さいので、複数のキューバ人に囲まれると姿が見えない。中でバターになっていないか心配である。その囲みの中から次に姿を現した時には、メスダルはキューバ人にもみくちゃにされてボロ
ボロであった。ポラロイドのフィルムにはまだストックがあったのだけれど、「もうフィルムがなくなりました」と嘘をついて、早々そこを後にすることに。

ハバナの市バスの画像。護送車か装甲車みたい
護送車!?と思いきやハバナの市バスのような乗りものなのであった

「いやー、疲れたねぇ」と話しながら歩いていると、後ろから「ヘイ!」と男の呼ぶ声がする。振り向くと、先ほど僕に葉巻を咥えさせてくれた、背の大きな黒人さんが僕らを見ているではないか。もしかして、これって、葉巻を無理矢理に咥えさせて、後から多額の金額を請求する詐欺ではないだろうか? などと考えている間にも黒人さんはズンズンと僕に近づいてくる。彼が手を上に振り上げたので、僕は「やばい、殴られる」と思い、両手で顔を覆い防御の姿勢を取った。

すると彼は空を指しながら、「ペロリーノ、ボエラーノ、エルペリョーニャ、フォトグラファ、フォトグラファ」とスペイン語で何やら僕らに訴えている。言葉の語尾の「フォトグラファ」から察するに、眺めの良いところがあるからついて来いと言っているようである。ナンだ、葉巻代を請求しに来た訳じゃなかったのか。安心し、彼の言うがままに後をついていく。

5分ほど歩くと、黒人さんは1軒の家のドアを開け、「中に入りな」と言う。ドアの中には階段があり、上へと続いている。多少躊躇しつつも、螺旋階段を上がる。グルグルと10回程も回って外へ出ると、そこは彼の家の屋上であった。屋上にはもう1つ小屋のようなものが建っており、中では彼の奥さんと兄弟夫婦がTVを観ながらくつろいでいた。

奥さんは僕に近づいてくると、頬でキスの音を立てるスペイン風の挨拶をしてきた。ところが僕はなれないものだから、奥さんと同じ方向に顔を向けてしまい、パンチの効いた黒人フェイスと何度も真正面から接吻を交わしそうになった。

ハバナのある兄弟夫婦の画像
お邪魔 させてもらったお宅の皆さん

その後、屋上で街の様子を撮影していると、何だか奥の方でガサガサやっている。何だろう、これから何が起こるんだろうと思っていると、彼らが小屋の中から出てきた。あっ!彼らは全員、衣装替えをしているではないか! 兄弟夫婦の方などは先程までボサボサの髪をしていたのに、髪にウェーブまでかけてめかし込んでいる。ははぁ、漸く事情が飲み込めたぞ。さっきの店でメスダルがポラロイドを撮影していたものだから、家族全員を写真に撮ってほしいという話になったのだな。着替えるだけ着替えさせて、「撮影はできません」と言うこともできないので、ここは気前良く撮影。

無事撮影が完了して気分が良くなった奥さんは、大音量で音楽を鳴らし、「踊ろう」と言い出した。「いや、結構です」と切り捨てるオスダル。だって、そんないきなり他所のお宅にお邪魔して、陽気に踊るだなんてことは、普通の日本人には無理なのである。台所からカレーの匂いがしてきたような気もするけれど、ご好意だけありがたく頂戴し、その場を去ることに。まぁ、キューバの一般家庭にお邪魔することができるなんて、なかなかない機会でもあるし、とても楽しませてもらった。

ハバナのカフェから撮影した景色
ハバナの、とあるカフェからの眺め

夜、夕食を食べた帰り道。飲み屋の中でキューバ音楽のスタンダードを演奏していたので外で聴いていると、先に外で聴いていた爺さんが突然メスダルの手を取り、店の中へと入っていった。驚いて見ると、メスダルは爺さんのされるがままになって、クルクルと踊らされている。オスダルは爺さんの奥さんと思しき婆さんと一緒に、店の外で大笑い。まるで人間が人形を持って踊っているみたいであるが、メスダルは普段踊りなんて踊ったことがないのだから仕方が無い。でもまぁ、キューバで現地の爺さんに誘われて踊ったなんて、良い思い出になるだろう。

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コメント

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いいねえ いいねえ
すっごく楽しそうだねー。
二人とも元気になったようで
よかった!

れすだる

dotmania さん >
キューバ、楽しかったよー。ブエナビスタ・ソシアル・
クラブのイメージそのままだった。ただ、物価が高くて。
ネットなんて1時間600円もするの(キューバでは
ネット検閲制があり、許可された場所でしかできない
からかも)。でもよかったー。

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